日曜の午後の憂鬱。
だいぶ乾いてしまったチーズを
だいぶしけてしまったクラッカーに
乗っけて一緒に食べながら
ああ、ちょうどいい関係だな、
って、そう思ったんだ
吸ってたタバコは途中で折れちゃって
お香の煙もいつの間にか消えちゃって
なんかそういう無意味が、無為が、
とにかく悲しく思えたんだよ
色をなくしてしまった様々な事象が
今も思い出してって泣くんだ
とにかく薔薇が綺麗に咲いていて
テレビにはうっすらと埃が積もっていて
でもそんなこともう、
どうだっていいよなぁ
なくしちゃったものがあまりに多くて
それは幸福なことも不幸なことも
めっためたに混ざり切っていたけれど
それでもそんな過去が私には
とても、とても、愛おしかったんだよ
もういいかなぁっていつも思うんだ
逝っちまっても構わないよなって
いつだって思ってるんだ
でもそれも上手くいかなくて
そのうちなんでもないところで
さらっと死んでしまうんじゃないか
その時は多分死にたくないなぁって
思いながら逝くんだろうな
吸い切る前に火種の落ちた
タバコみたいにさ